稲こうじ病というのは、稲籾に黒いハナクソのような物体がこびりつく病気です。
このハナクソのようなものは、稲こうじ病菌の厚膜胞子というものの塊で、
これが次の年の病気発生の原因にもなります。(詳しくはWiki)

稲が出穂する20日くらい前から雨が続くと大発生するそうで、
今年は、夏中雨だったので、四万十町ではかなりの被害が出ました。

この病気にかかると、収穫量が落ちるほか、玄米にこれが混入すると規格外のお米になってしまいます。
今年、うちで育てたお米にも、生姜の師匠が育てたお米にもこれがついたので、
友達に売ったお米は、精米して除去し、それでも残ったやつはひと粒ずつ、ピンセットで取り除いて出荷しました。

「こうじ」と名前がついていますが、お酒の原料になる麹とは関係ないそうなのですが、
これ自体はお米を研いだ時に除去されるのでとりあえず、食べるのには問題はありません

。。。が、出荷となるとね、やっぱり、つけて出すわけにはいかないので、除去することになります。
めっちゃ手間です。

現状では、これを防ぐためには、地域ぐるみで菌の密度を下げる努力をするのと
出穂時期と雨の時期がかぶらないように、植え付ける時期をずらすしかないそうです。

植え付ける時期をずらすと言っても、品種毎に植える時期はだいたい決まっているので
品種ごと変えなきゃいけないことになります。
それに、ずらしたからと言って出穂時に雨が続かない保証はありません。

そんなわけで、やっぱり農薬で防ぐしかないって事になります。
自分のところだけ、病気を放置していると、周りに多大な影響を与えるので、なかなか悩ましいところです。

そんなわけもあって、お米は有機でやるのは難しいと感じています。