生姜は、有機でも慣行でも作りますが、今回は慣行農業の方の生姜畑の作業です。
慣行栽培は、連作をするのと、病気へのリスクを減らして量を採る農業です。
慣行農業というと、薬と化学肥料と大型機械で手間がかからないというイメージの方もいらっしゃると思いますが、とにかく単位面積あたりの収穫量を上げて、単価を安く提供する事が目標なので、手間もコストもそれなりにかかります。
、、ということで、この時期、土を消毒して菌を殺す作業をします。

四万十町は、10時ころから風が吹いてくるので、その前に風に影響される作業を終わらせなければなりません。
なので、朝6時半から畑に行って、バスアミド微粒剤という土壌消毒剤を撒きました。
師匠のお宅では、農地が広いので、トラクターの後ろに散布機をつけて、薬剤を撒きながら耕耘しますが、うちは、まだ狭いので、背負の散布機を使って、歩きながら散布していきます。

約1時間ほどかけて畑全体に散布し終えた後は、師匠のお父様がトラクターで念入りに耕うんしてくださいました。

その後は畝を立てていきます。
畝の幅は通路の溝を含めて2m40cmなので、2m40cm毎に印を置き、畑の手前と奥にひとりずつ配置してから、2m40cmの印の場所を目印に、お互いのロープを引っ張り合います。
このロープが溝になる部分の目印で、ロープを2本引っ張ったら、お互い一本ずつ踏みながらロープの上を歩いてきます。
お互いの位置が反対になったところで、2本分の溝の印が出来るわけです。
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こうやって印を漬けておいてから、、管理機を使って溝を掘っていきます。
畝の端の部分はあらかじめ鍬で土を掘って、管理機が通りやすくしておきます。
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管理機も一度で溝が掘れるわけではなく、何度も行ったり来たりしながら、排水の方が低く、排水と反対側は高くして、水が’流れるように掘っていきます。
畝と畝の溝だけでなく、外周も管理機で土を上げるのですが、この時は、管理機の刃を替えて、右側だけに土が飛んでいくようにします。
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管理機で溝を掘ったら終わりというわけではなくて、その後、外周全部と畝の間の溝の最初と最後の部分に対して、又鍬とジョレンで仕上げをしていきます。

そんなこんなで、夕方6時頃にようやく完了。
この写真は、まだ仕上げをする前ですが、農家の畑って感じがするでしょ?(^^)
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