うちのカミさんは一度も九州に行ったことがないので、四国に移住してからずっと、「せっかく九州が近くなったんだから一度は行きたいね」って言ってたのですが、なかなかその機会がありませんでした。
でも、そんな事言ってたら、一生行けないかもしれないので、早生の稲刈りが終わって、中生の稲刈りが始まるまでの一瞬の隙をついて、宮崎に旅行に行くことにしました。
なぜ宮崎かというと、FaceBookで知り合った高緑さんが、宮崎で自然農を営まれていて、その畑を間近に見て、お話を聞きたいと思ったからです。
そんなわけで、宮崎なんですけど、一番コストがかからなそうなルート三崎港から佐賀関にフェリーで渡るルートにしました。
朝4時半に起きて5時に出発する予定だったのですが、ふたりとも4時前に目がさめたので、4時半に出発する事にしました。殆ど遠足が楽しみな子供状態です。
まだ、真っ暗な中四万十町を出発し、四万十町大正、四万十町十和と過ぎ、四万十市江川崎に入った頃には夜が明けてきました。
出掛けにおにぎりを握って、その他、前の日にスーパーで賞味期限切れで半額で売ってたパンやおかしを買い込み持ち込んだのですが、道中食いまくりながらの移動です。
その次は愛媛県です。愛媛県に入ってからはナビの通りに行こうと思ったのですが、ナビの地図が古いので、一部新しく出来た高速道路なんかを使って伊方町へ。
三崎港は伊方町の先端にあるんです。
伊方町と言えば伊方原発。途中で写真を撮りました。
言われなきゃ原発だってわからないような、普通の工場みたいな建物です。
原発は半島の付け根の方にあって、ここが事故になれば、半島の奥の方の人は海に逃げるしかなくなるわけなので、半島の先端の方には人があまり居ないのかと思っていたのですが、伊方町というところは、逆に半島の先の方が中心地で、高校などもありました。
フェリーのりばも先端にあります。
港に到着した時には、出発直前。次の便でも仕方がないと思っていたのですが、運良く直後の便に載ることが出来ました。
うちらの後についた車は、次の便に回されていました。
急いでフェリーに乗り込みます。
フェリーの中は超満員。
土曜日の朝は、観光で九州に渡る団体さんなどが乗り込んでいるようです。
2等客室は座る場所も無くて立ってる人も出たので、急遽一等客室が開放され、僕らはそちらで座ることが出来ました。
地元の方達と相席させて頂いて、楽しくお話してたら、そばに座っていた外国人らしい方に、静かにするようにと注意されました。まったく遠足状態です。
三崎港を出発すると1時間ほどで佐賀関が見えてきます
出発から90分で港に到着しました。殆ど通勤時間の感覚です。
到着したら宮崎を目指すわけですが、途中道の駅があるたびに寄って、出ている品物や産直コーナーの野菜の値段や品種などをチェックします。
そのうちの一箇所、北川の道の駅で売ってた「わらこんづき」
わらを叩いて柔らかくする道具ですが、最近なかなかこんなものは売っていません。
大豆の豆を取り出すのに使えると思って買いました。
宮崎県に入って高速道路に乗ったのですが、なんか九州に来た気がしません。
山の中を切り開いた高速道路は、追い越し可能区間以外は1車線で、ほとんど人家も見えません。これって、土佐道路と全然変わらない。。。。
宮崎の風景は、それだけ高知に似てて、でも、高知よりなんか穏やかな景色に見えました。
なぜだかわからないのですけど。
目的地の綾町へ。
綾町の「綾町手づくりほんものセンター」というところが待ち合わせ場所です。
ここの産直は特色があります。
綾町では、野菜の栽培について認定する制度を条例で制定しているそうです。
出品されている農作物には、「金」や「銀」「銅」などの表示があり、農薬や化学肥料の使用状況をチェックする事が出来ます。
また、綾町は四万十町と同じように木材の町でもあり、木工屋さんがありました。
このグローバルガーデン綾というお店は、木の香りがする手作りの家具が展示されていて、お店の方が、詳しく色々お話を聞かせてくださいました。
こんな木の家具が置かれている古民家を改造した家に住めたら、なんて素敵なんだろうとか思いながら、遠い目をするのでした。
そんな事をしていたら高緑さんがやってこられて、高緑さんの畑に連れて行っていただきました。
住宅に囲まれた一角にある畑は、きちんと手入れがされていて、いわゆる草ぼうぼうの中に野菜が見え隠れするような、畑ではありませんでした。
オクラやモロヘイヤやエダマメなど、沢山の種類の野菜が育てられていました。
それらは、米ぬかをふる時がある以外は無肥料で育てられています。
生姜も無肥料で育てられていましたが、綺麗に育っていました。
って、写真を見せたら早いんですけど、見とれてて写真撮るの忘れました。
でも、僕らの脳裏には、しっかり焼き付いています。
いつかは、こんな風に育てたいという思いを強くしました。
高緑さんの畑を後にしてからは宮崎市内のホテルへ。
ホテルは市役所のすぐそばにあって、ウィークリーマンションを改造したという建物です。
元ウィークリーマンションだったので、廊下はマンションの廊下のように半分外です。
、、が、元ウィークリーマンションだけあって、いつも出張でベット以外殆どスペースがないホテルばかりに泊まってた身としては、中は住めるくらい広いと感じました。
実際、住んでる人居たわけですけど。
マンションなんだから当たり前ですけど、流しもあります
夜は、宮崎らしい食べ物を食べに外へ。
どこにどんなもんがあるのかわからなかったのですが、とりあえず、繁華街の方へ行ったら、本当に繁華街でした。
お酒は飲まないので、純粋に食堂を探したのですが、これって札幌のすすきので定食屋を探すような所行で、ちょっと無理がありました。
、、、が、一軒、居酒屋なんだけど定食も出すところを見つけてそこに入りました
宮崎といえば、チキン南蛮。そしてこれがチキン南蛮丼。
それと炭火焼きポーク定食。
だったのですが、ごめんなさい。やたら味が濃くて口に合いませんでした。
昔はなんともなかったんですけど、四万十町に住んでいるうちに、だんだん舌が肥えて来てしまいました。
宮崎でも、地元の方に紹介してもらったら良かったんでしょうけど、値段の安そうなところに入ったのがいけなかったです。
次の日は、朝8時頃ホテルを出発し、またまた道の駅に寄りながら佐賀関を目指しました。
途中道の駅
ここ都農の道の駅なんですけど、今日の晩に鉄腕ダッシュ見てたら、この道の駅でロケでした。
お昼ごはんは、延岡のイオンモールのリンガーハットで皿うどんとチャンポン。
かみさんは、皿うどんが大好きで、「九州に来たら皿うどんが食べたい!」と言っていたのですが、
長崎と宮崎じゃ相当離れているんで、それは無理だとは思ったんですけど、案の定宮崎に皿うどんはなくて、それでリンガーハットを探して食べました。
昨日の晩の事があるので、冒険するのが怖くて、定番の味に流れてしまいました。
リンガーハットって言ったって、僕らには4年以上ぶりの食べ物です。
ビッグチャンポン無くなって、大盛り無料になってたんですね。
久々に食べたので、美味しかったです。
帰りのフェリーは、混雑も無くゆったり椅子に寝そべって昼寝出来ました。