(注意:猪の生々しい写真があるのでご注意ください)
今朝、猟の師匠の師匠にあたる猟友会長さんから電話が来て、大きな猪がくくれたんだけど、一人じゃ運べないから手伝ってくれないかとのご依頼を受けました。
僕は、滅多に猪を獲った事がないのですが、いつもお肉を分けて頂いてるし、一番最初に猪獲ったのって、猟友会長さんにかけてもらった罠だし、そんなこともこんな事もなくても、日頃からお世話になっているので、駆けつけないわけにはいきません。

獲れたのは80kgくらいのオスの猪です。
ロープでくくって、二人で引きずって軽トラに載せました。

猟友会長さんのお宅で解体します。
改めて猪を見ると鉄砲で、コメカミが撃ちぬかれていて、胸にはナイフを刺して血抜きされていました。
獲った猪は、解体の準備が出来るまで、冷水に漬け込まれます。
その間、毛をむしるためのお湯を沸かします。

お湯がわいたら、二人で持ちあげられないので、滑車を使ってお湯のところに運搬します。

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んでもってどぼーん

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手でむしれるくらいになったら引き上げて、今度は机の上に載せて、二人で毛をむしります。
手で毛をむしったあとは、ナイフを使って、残った毛を削り、それからバーナーであぶって、産毛を焼き、水をかけながら金ダワシでこすります。
猪がすっかり豚のように。。。。

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この時期の猪は、皮下脂肪がたっぷりついて脂身が美味しいので、皮はむかずに毛だけをとります。
少しでも毛が残っていると、食べた時にブルーになるので、この辺の作業は1時間くらいかけて徹底的に行います。

それから、胸から腹にかけて切り込みを入れ、内蔵を取り出し、再度綺麗に水で洗ってから、4分割して枝肉にします。(この辺の手順中は、写真撮ってる隙がないのと、とってもグロイので割愛)

で、出来た枝肉がこれ。

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もう、ここまで来たら、死体ではなく肉です。
この状態で30分~1時間くらい吊るして毛細血管に残った血を抜きます

それから骨抜き。
骨を一本一本ナイフを使って取り除いていきます。
最後は、300gくらいの塊に切って作業終了です。

10時に仕留めた猪を解体し終えたのは4時過ぎでした。
もっと簡単に解体する方法もあるのですが、かけるところに時間をかけた肉は、臭みが全くなく焼いて塩コショウで食べても美味しいです。
ってなわけで、夜は焼き肉でした!! うまかった。