怒涛のように代かきをして、よっと間を開けたら田植えです。
主力のにこまるの苗は、プロに頼んでいるのですが(って、一応、自分もプロの端くれですけど、まだ苗をちゃんと作れないもので)、それは明日。
今日は、ヒノヒカリの田植えをしました。

と言っても、ご近所さんが「苗余ったけどいらんか?」って言ってくださって、30箱分もらったんです。

これが頂いた苗。

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自分でもヒノヒカリの苗は作っているのですが、こっちが僕の苗

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この写真だと、差がよくわからないですね

並べて、左が頂いた苗で右が僕の苗です。

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僕のほうが背が高くて緑色が濃いです。
普通なら、高くて緑色が濃ければ、よく育っている証拠なのですが、植え時期の稲の苗は、黄色くてそこそこの高さの方がいい苗です。
黄色いのは、窒素肥料分が切れ掛かってて、植えた瞬間から肥料を求めて根を伸ばし、大きく育ちます。大きくないのは、徒長せずに育った証です。

ただ、僕の苗も、去年は小さすぎて駄目だったので、今年は去年よりは進歩しています。播種した時期も違うんで、もう少し置いといたら、黄色くなってくるかもしれません。

そんなんで田植えです。

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この田植え機は、集落営農組合の共同利用の機械です。
、、、というか、うち、大きい機械は全部集落営農組合の共同利用です。
集落のほかのメンバーは、みんな植え終わって僕が最後なので、気兼ねなく使えます。

今日は植える面積は全部で3反だけなので、落ち着いてゆっくり植えました。

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でも、ちょっと水位が高すぎて、マーカーの跡が見えないし、短い苗は水没してしまいます。
水は、少なければ、水没もしないしマーカーの跡も見やすいのですが、少なすぎても田植え機のワダチの跡で、田面がガタガタになるのでいけません。
水位調整は、2日前くらいから、じっくり下げていかなきゃいけないって、あとで言われました。

マーカーが見えなかったわりには、わりと真っ直ぐ植わってます(当社比)

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今日は、もう一箇所、すっごく変な形の田んぼにも植えました

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あ、、ここだけ写したらわりと四角に見える。。。

ここの田んぼは7畝と狭いので、水口(水の取り入れ口)と水尻(排水口)は同じ場所に作ってあります

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これは、反に10俵とるお米の師匠の技です。
この地区の田んぼは、谷からの水か、神ノ川からひいた用水路の水を使っています。
神ノ川も、周りの山の谷からの水を集めて流れているので、とても冷たい水です。

普通の田んぼのように、水口の反対側に水尻を取ると、冷たい水が田んぼを横断するので、全体的に冷やされて米の成長が悪くなります。
このように、水口のすぐそばに水尻を取ると、一定の水位になれば、入った水はすぐに出て行くので、田んぼを冷やしません。

区画整理で広く集約した田んぼは、水口の反対側に水尻があるのですが、昔からの小さな田んぼは、こうやって水をとっています。

この谷からの冷たい水のおかげで、この谷でとれるお米は四万十町内でも、特に美味しいお米になります。