うちの隣(と言っても200mくらい離れている)の、89歳のおじいちゃんが亡くなられました。
昨日がお通夜で、今日はご葬儀でした。

集落では、「とうま」と呼ばれるお葬式の仕事をしました。

朝8時半に神社に集合して竹を切り出すとの事でしたが、うちの集落はいつも集まる時間が早いので、8時15分に行ったら、すでに仕事が終わってました。

これが切り出した竹
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この他に、孟宗竹も切り出しました。

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この竹を使って、色んな物を作ります。

その一つがお箸作り

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孟宗竹を割って、小刀やナタで削って箸を作ります。
これはお棺に入れて一緒に燃やすんだそうです。

これは僕が作ったもの。
上が出来上がりで、下が加工する前のものです。

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故人があの世に行った時に、「こんなに沢山の人が葬儀に来てくれました」と言う為のもので、沢山作ります。今回は100膳ほど作りました。

その他にも、龍頭と呼ばれる飾り物。
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竹と棕櫚の皮で作ります。
角の向きが前と後ろの対で作り、葬式行列の先頭と最後尾の飾りになります。

切り出した細い竹には、色んなものをくくりつけます。

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孟宗竹は、炙って曲げたものも用意します。

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これはなにやら、ベンチのような形のものになります。

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これは、火葬場から帰ってきた時にまたぐものです。

あと、天蓋と呼ばれるものも、作っています。

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女性は、紙を折って造花を作ったり、紙吹雪を作ったりしています。

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造花はつばきの木に飾ります

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この日、とうまの人達は礼服は着ないで、黒っぽい作業服で作業し参列します。
自分は長靴で行ってしまったので、履き替えてこようと思ったのですが、とうまは本来泥だらけになるものなので、長靴で構わないそうです。
昔は、半日以上かけて、土葬にする墓穴を掘る役目だった名残です。

さすがに、お葬式の最中は写真撮影は控えましたので写真は無いですが、とうまのお仕事として、棺を霊柩車に運ぶ役目もして、火葬場まで行き、霊柩車から降ろすのもしました。

とうまの役割はそこまでで、火葬場から帰ってきたらおしまいです。

戻ってきたら、先ほど作ったベンチのようなものを跨ぎ、清めの塩をとって、ひとなめしてから、体や周りに塩をまきました。

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この集落に移り住んでから、毎年一回はお葬式があるのですが、残っている皆さんにはいつまでもお元気でいていただきたいです。