毎年、8月4日は、集落の施餓鬼の行事が行われます。
この行事は、当人祭りと言って、当番にあたった人達だけが参加します。
今年は、うちが当番にあたったので、参加しました。
施餓鬼とは、仏教の行事なのですが、無縁仏の供養の為だそうです。
昔は、お遍路さんがこの辺で行き倒れたりなどという事が、結構あったのだそうです。
ここが施餓鬼を行うお堂さん
ここの前にお供えの場所を作ります。
まず、竹を1.5mくらいに切って挿します。
この竹はS木さんのお宅のちょっと先の左側にはえてます
(って、この手の材料をどこから持ってくるかというのは、後で大事な情報になるので、自分用にメモ)
太さは、ちょうど、親指と人差し指で輪っかを作ったよりも、3cm太いくらいのもの。
全部で4本2mくらいに切って用意します。
上の節の位置が大事。
それとは別に、細い竹も。
これは、うちの畑の下に生えている中で太めのものを持ってきます。
細い竹も2mくらい8本切り出します。
そのうち7本は残しておいて、1本は幅2-3cmくらいの棒にします。
それとご神木の枝を切ります。
毎年切っているので、長いハシゴを用意して、木の上に登って行かないととれません。
ここまで用意したら、太い竹を4本刺してその上に、ミニチュアのお堂を乗せます。
お堂を乗せたら、細い竹で作った棒をお堂にくくりつけて、その間にご神木からとった枝の葉っぱを刺していきます。
一番上は、こんもりするように、さして、切って形を整えます。
竹の棒で挟んだ葉っぱで壁を作ります。
その壁をお堂の横に貼り付けます
3方壁を貼り付けて、一箇所は開けておきます。
こちらが正面。
正面の竹に細い竹を2本結わえます。
これは、後でハギの花を挿すので、花がさせるように節の位置をそろえます。
それから、四隅に細い竹を立て、岩本寺からもらってきた御札を飾ります。
この御札は、小さく方向が書いてあるので、それに合わせて飾ります。
残った1本の細い竹にも御札をつけて、これはお堂の中に飾ります。
お堂の中には、芭蕉の葉をひきます
この芭蕉の葉は、S木さんのお宅に生えているので、お願いして分けてもらいます。
これで完成。
お供え物をして、みんなで拝みました。
本物のお堂の中には、弘法大師の象とお地蔵さんがあります。
昔は、寝泊まりするお遍路さんがいたり、用事でやってきて帰りが遅くなった人が泊まったりしてたらしいのですが、今では、この施餓鬼の日以外は、鍵がかけられています。
当人で集まって、ささやかな食事を囲んで、昔の事などを色々お伺いしました。
今はまだ、詳しい方がいらっしゃるのでなんとか出来ますが、段々こんな行事の事も知らない人が増えてきました。