もう3年ほど更新していませんでしたが、離農したわけではありません。
儲からないまでも、生活出来るギリギリでやってます。
細かい話はさておき、今日は、久々にくくり罠を作ったので、その記録です。
まずは、用意する道具
左から、のこぎり(今回は電動を使いました)、スエージャー(スリープをかしめる為の圧着工具です)、ボンド(本当は、塩ビパイプ用のがありますが、今回は普通にボンドで)、メジャー、ペンチ(ワイヤーを切るためではなくて、入りにくいスリープを無理やり押し込む為です)、電動ドリル
これだけの道具を使います。
次に材料
4mmのワイヤーが2本。1本は2mで、もう一本は1m20cmに切りました。
長い方のワイヤーの長さは、バネの長さと罠の直径で決まります。
今回、バネの長さが110cmで、罠が直径20cm(罠の直径は12cmまでと決まっていますが、高知県のこの辺は、熊が出ないので、それ以上の大きさのを使う事が出来ます)、なので110 + 20*3.14=172cmで、これにだいたい20ー30cm余分にとります。
バネは伸びた時が110cm、縮めた時の最小が20cm、20mmの塩ビ管に収まる太さのバネです。
適当に選んだのですが、もうちょっと細くて短いものでも、良かったような気がします。
塩ビパイプはVP20を30cmに切りました。
バネは一番短くて20cmなわけですが、そこまで縮めると、かなり強くて、相当重いものが乗らないと罠が作動しないため、試してみて30cmに落ち着きました。
それと塩ビ管の蓋。
黒い方はパイプの太さに合わせてますが、もう一個の方はパイプの径に対してちょっと小さくて、はまりません。
同じ大きさのが売り切れてたので、そうしたのですが、片一方はパイプにすっぽりはめるわけではないので、問題ないです。
それとWスリープ4つに、シングルスリープがひとつ。
シングルスリープは、ワイヤーが締まった時に、締まりすぎ無いようにするためで、小動物がかかっても抜けるようにする為、義務付けられているのですが、構造上、これが効く様な感じではないです。(市販の罠も、そんな感じになっています)
金色のはより戻しで、これをはさんでワイヤーが二本になります。
より戻しも義務付けられていますが、これは本当につけておかないと、獣が暴れた時に、ワイヤーがねじれて切れます。
その左の部品は、マレーブルスナップという部品で、ワイヤー端を木に固定する時に使います。
最後にセロテープ。これは部品というわけでなくて、ワイヤーの切端にまいて、作業中、ワイヤーが解けないようにするものです。
これがないと、作業がかなりしんどくなります。
と、ここまで写真撮って、一個部品を忘れていた事に気づきました。
ストッパーです。これ大事です。
準備が出来たので組み立てます。
ワイヤーにシングルスリープを入れてからダブルスリープを入れ、輪っかを作ります。
この時の輪っかは、出来る限り小さいものが良いです
この形になったら、ダブルスリープをかしめます。
シングルスリープは、何もせず、そのままにしておきます
こんな感じで、スエージャーでかしめます。
かしめたら、出来た輪っかに反対の端を通して、輪にします
次に、小さい方のキャップ、バネ、ホース大きい方のキャップの順にワイヤーに挿していきます
キャップの向きに注意してください。
ここまで挿したら、ストッパー、ダブルスリープ、より戻しの順に挿します
刺したら、ダブルスリープに切端を挿して、輪っかを作ります
この時の輪っかは、あまり小さくない方が良いです。
構造的には、より戻しが自由に動けば良いだけなのですが、あとで、バネを縮める時、この輪っかを軽トラのフックにかけて引っ張るので、軽トラのフック(でなくて、別の場所でも良いですけど)の大きさ分は確保しないと、実際に罠を設置する時に困ります。
次に、もう一本のワイヤーにダブルスリープを刺して、より戻しの反対側に、挿します
切端をダブルスリープに挿して、輪っかを作ります
反対の切端に、ダブルスリープと、マレーブルスナップを挿します
切端をダブルスリープに挿して、輪っかにします
ここまで出来たら組み立ては完了です。
塩ビパイプの先端より遠い方にボンドを塗って、キャップと接着します
これで完成しました。
実際に罠を設置する時には、先端の輪っかを広げて踏み板に設置します。
次に、上で説明した通り、より戻しの輪っかを軽トラのフックに引っ掛けて、バネを引っ張ります
引っ張ったら、ストッパーのネジを締めて、バネが戻らないように固定します。
踏み板側はこんな感じ。
最初から、かっちりはまらないキャップではありますが、はまるキャップの時も、僕はこのくらいはバネを残しておきます。
はめちゃうと、パイプが踏み板に対して、直角にしかならないからです。
踏み板を踏んで、罠が動作する事を確認しました