パオパオを剥がしたら生姜の芽が出てました。
ここは、慣行栽培の畑です。(有機栽培の方は、黒マルチで覆っています)
それと一緒に草の芽も。。。。
生姜の芽が出る前までだったら、除草剤をまいて、草だけ枯らすという事も出来るのですが、また、生姜の芽が出揃ったあとだったら、生姜を除けて除草剤をまいて草を枯らすということが出来るのですが、丁度出始めの今は、生姜の芽に気づかない可能性が怖いので、除草剤は使えません。
でも、芽が出揃うまで放っておくと、今度は除草剤が効かなくなるくらい、草が大きくなるので、結局除草剤は使えません。
、、、、で、どうするかというと、地味に手で取ります。
そんなわけで、昨日から2日かけて、かみさんと二人で、3反2畝の生姜畑の除草をしました。
通路のところは除草剤をかけるので、畝の上だけですけど。
それでも、暑い中じみーーーに続けました。
なんとか、見た目もう少しは大丈夫そうな感じです。
生姜の除草が終わった後は、田んぼ
新しく借りた田んぼに沢山草が生えてきました
写真で見るとそうでもないのですが、中に入るとこんな感じ
これは、イボクサという草で、普通は畦際に生えていて、畦から田んぼの中に侵入してくるのですが、ここの田んぼは、いきなりあちこちに生えてきました。
お米も有機栽培で作っているわけではないので、除草剤をするのですが、除草剤は何にでも効くわけではありません。
一応、このイボクサに効く除草剤は使うのですが、ここまで大きくなったら効きません。
また、一度除草剤を使ったあとは、田んぼの地表面に「処理層」と呼ばれる草を抑える薬の層が出来るため、暫くは田んぼの中に入れません。
そんなわけで、ここも除草剤を使う前に手でとります。
しかも、よく見ると、イボクサ以外にも水面下でコナギも生えてきているので、早めに作業して除草剤散布しないと、草だらけになってしまいます。
昔、まだ移住する前、趣味でお米を作っていたのですが、その時は自然農で作っていたので、もちろん除草剤などは使いません。田植えの後に手で除草していました。
その時に使っていた道具がこんな感じ
草を入れる桶と、削っ太郎という道具です。
削っ太郎は、本来畑の除草に使うものなのですが、この辺の土は硬くて、削ったろうじゃ全然けずれないんですが、田んぼの除草をするには便利です。
、、、と思って始めたんですけど、桶はすぐいっぱいになるわ、削っ太郎よりも手でやった方がはやかったりするわで、これを使うのはやめて、昨日、生姜の草取りに使うつもりで買った背負籠にしました
これを背負って、とった草をカゴに入れながら田んぼの中を進んでいきます。
田んぼに張って、まっすぐ草をとりながら向こうまで行き着くと、カゴの中はこんな沢山
これを捨てて、またかごを背負って草をとりながら元の方向へ戻っていきます。
去年は、この田圃は農業法人が借りていて、僕が借りている田んぼの横だったので、見てたのですが、結構草が生えてて、大変だなぁーなんて思ってたら、今年は僕が借りることになりました。
去年やってた法人のように、多少の草には目をつぶるって出来ないわけじゃないですけど、周りの人達は、かなり嫌がります。
やっぱり、草だらけの田んぼが近所にあると、虫が飛んできたり、種が流れてきたりして、迷惑をかける事になります。
入水路と排水路は違うので、基本的に隣近所の田んぼに種は流れていかないのですが、排水路の先は川で、下流ではその水を入水に使うので、やっぱり迷惑を被る人は出てくるわけです。
実際、上流の人でヒエを生やしっぱなしの人がいて、地元の何人もが、文句を言っていたので、新参者の僕がそんな事は出来ません。
お米を有機栽培で作らない一番の理由が、この草の問題です。
2番目の理由は虫。自分のお米が、、と言うよりは、周りの田んぼに迷惑をかけるからです。
カメムシが発生して、周りの田んぼに伝搬していくと、自分のお米が駄目なのは勿論ですが、周りのお米も売れなくなったりします。
カメムシくらいで、売れなくなるのかと普通は思いますが、カメムシが米を吸着すると、そこが黒い斑点になり、その割合が一定を超えると、等級検査でハネられてしまいます。
草の方は、収量が下がったり、今回のイボクサだと稲に絡まって育つので、コンバインを痛めるのと、イボクサの種がお米に混入して、やっぱり等級外になってしまう可能性があります。
そんなわけで、この2つをクリアしたら、有機でお米作りたいのですが、かと言って毎回手除草で解決するのもシンドイ。趣味でやってた田んぼは3畝(3a)の広さで、それでも草が取りきれなくて、草に負けたりしてたのですが、今1町5反の広さがあって、全部手でとって草に勝てる気がしません。
1町5反もあったら、さぞ儲かってるだろうから、人雇ったりしろとか言われそうですが、1町5反でも売上は200万円に届かないくらいです。そこから農薬代と機械の賃貸料をひいたら、人を頼めるような金額は残りません。
有機農家さんは、どうしているかと言うと、除草機を持っていたり、紙マルチを使ったりしているようですが、除草機は買えないし、紙マルチも根本的な解決にはならないので、とりあえず、有機というよりも、安定してお米が作れるようになるまでは、周りと同じような栽培方法でお米を作っていこうと思っています。
なんて事を長々と書いたのは、地味な作業をしてると頭が暇なので、ずっとブログに何を書こうかと考えていたからです。
結局、今日中に草取りが終わらなかったので、明日も草取りです。